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外国人から見た日本の公立学校の特徴

 

海外の学校と比べて、日本の公立小・中学校はどのようなところが異なるのでしょうか?

例えば、保護者の同行なしに子供だけで通学したり、学校の掃除を自分たちで行ったり、アクセサリー類をつけてはならないなど、外国人にとっては馴染みのないものが多くあります。ここでは、公立学校の特徴的な8つの習慣を挙げました。

また、ムスリムの子供を日本の公立学校に入学させたい場合、東京にある国際学校と公立学校のムスリム児童対応をご覧下さい。

日本の公立小中学校の特徴10選

 

1. 児童の通学・帰宅に保護者は同行しない

海外の小学校は保護者が学校までの送り迎えをするところがほとんどですが、日本の子供たちは自分たちで通学・帰宅します。また、電車に乗って一人で通学する小学生がいることに、海外の方はとても驚かれます。

 

2. 学校給食をクラス全員で食べる

海外にも給食がある学校は多々ありますが、クラス全員が揃って席に座って食べる、という習慣は日本ならでは。宗教上やアレルギーの理由がない限りお弁当を持参することはなく、全員が同じものを食べます。配膳を児童・生徒が当番制で行うことも、日本の公立小中学校の特徴です。

 

3. 掃除は自分たちで行う

清掃業者を雇わず、児童・生徒自ら学校全体を掃除するのは、日本ならではの風習です。

 

4. 水泳の授業がある 

海外の小学校にはプールがないところも多くあります。日本ではほとんどの小学校にプールがあり、水泳の授業があることも特徴的です。

 

5. マラソン大会(持久走大会)がある 

長距離を全員で走り順位を決めるマラソン大会(持久走大会)も、日本の学校ならではのイベントです。

 

6. 学童保育がある

国によっては同じようなシステムがあるようですが、日本では通常午後5時〜6時頃まで子供を預けることが可能です。料金は地域によって異なり、無料の地域、有料の地域があります。

 

7. 上履きを履く

靴を履き替えるのも日本ならではの風習でしょう。

 

8. 部活がある

小学生は地域のサークルやクラブに所属することが多いですが、中学生になると部活が始まるのでそちらに参加する生徒が増えます。学校全体として放課後に活動を行っているのが特徴です。

 

9. アクセサリー禁止・お菓子禁止などの校則がある

日本の公立の小学校で校則という名前で呼ばれているものはありませんが、「アクセサリーをつけてはいけない、マニキュア禁止、お菓子やジュースを持って行かない、携帯電話を持って行かない、おもちゃを持って行かない」などの決まりごとがあります。

これらは外国の子供たちからすると意外かも知れません。海外では、おしゃれにピアスをしたり、マニキュアを塗ったりして登校することが普通な文化の国もありますし、学校の給食にチョコレートやクッキーといったお菓子が付いて来ることや、学校内で自由にお菓子やジュースを買うことができるところもあるからです。さらに、ほとんどの日本の公立中学校では校則を定めていますので、海外の公立学校とは大きく異なる点だと言えるでしょう。

 

10. PTAがある

PTAは国によっては同じシステムが存在するところもあるようです。地域のため、子供達のために活動するのがPTAです。他の保護者と知り合えるので積極的に参加している外国人の保護者もいるようです。

 


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