坪・平米・㎡・畳・帖? -日本の不動産で広さを表す時に使う単位について

Poste date: 2024年7月2日

日本には、坪・平米・㎡・畳・帖・歩・畝・反・町など、面積を表す単位がいくつもあります。今回はその中から、皆さんが売買物件や賃貸物件をお探しの際に募集図面などで目にする、不動産業界で広く使われている単位についてご説明致します。

坪(つぼ)

日本にメートル方が導入される前に使われていた「尺貫法(しゃっかんほう)」による単位になります。1坪は、約3.3㎡です。土地やオフィスの面積を表すことに使われる事が多いです。

坪単価 

1坪あたりの物件価格、賃料や建築費の事。日本の不動産業界では賃料や売り物件の面積あたりの単価を示すときに、坪単価がよく使われます。

賃料坪単価:物件の賃料と共益費の合計を面積(坪数)で割った金額。

物件価格坪単価:物件の価格を面積で割った金額。

建物価格の坪単価:建物の本体価格を延床面積で割った金額。

平米 ㎡(へいべい / 平方メートル)

1辺の長さが縦と横両方1メートルの正方形の面積です。土地面積・建坪(建築面積)・延べ床面積・専有面積等に使用されます。

「不動産公正取引協議会連合会」が定める「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」で、「土地の面積や建物の床面積を広告で表示する場合には、必ずメートル法によって表示すること」とされている為、不動産広告(チラシやネット等)では、平米・㎡の使用が義務付けられています。

畳(じょう)

1枚分の広さを意味します。居室の面積に使用される事が多いです。畳には、地域等によって種類があり、それぞれ大きさが異なります。

京間(主に関西地方で使用):1.82

中京間(主に中部・北陸・東北地方で使用):1.66

江戸間(主に関東地方で使用):1.55

団地間(主にマンション・アパートで使用):1.44

「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」では、「一畳当たりの広さは、1.62㎡以上をいう」と、定められています。

帖(じょう)

畳と同じ意味になります。

畳を使っていない、フローリングやカーペット仕様の洋室でも違和感なく使えるというのが、帖を使用する理由のようです。こちらも1畳と同様、「1.62㎡以上をいう」と定められています。

1畳も1帖も広さを知る目安にはなりますが、1畳あたり1.62㎡以上を表すと定められているだけですので、正確な面積を示すものではありません。不動産契約の前には、面積の確認を必ず㎡数でされる事をお勧め致します。

換算早見表

平米(㎡) 畳(帖)
1坪 3.3㎡ 2畳
5坪 16.5㎡ 10畳
10坪 33.1㎡ 20畳
20坪 66.1㎡ 40畳
30坪 99.2㎡ 60畳
40坪 132.2㎡ 80畳
50坪 165.3㎡ 100畳
100坪 330.6㎡ 200畳

壁芯面積 VS 内法面積

床面積の表示方法には、「壁芯面積(へきしんめんせき)」と「内法面積(うちのりめんせき)」の2種類があります。

壁芯面積 

柱や壁の厚みの中心部分からの面積

壁等の厚みが面積に含まれる為、実際に使用できる面積より広く表記される

建築確認申請で使用

建蔽率と容積率の計算に利用する為)

戸建住宅の不動産登記で使用

戸建住宅の住宅ローン控除の申請に使用

内法面積

柱や壁の内側の面積

実際に使用できる部分の面積

マンションやアパート等の区分所有建物の不動産登記で使用

マンションやアパート等の区分所有建物の住宅ローン控除の申請で使用

参考図

 

壁芯面積の方が壁等の面積が含まれる分、内法面積より大きくなります。その差がどれ位になるかは、建物の構造(木造か鉄筋コンクリートか等)や壁の厚み等によって異なりますが、住戸の面積が小さい方が差は大きくなります。大方の目安として、ワンルームマンションで11%、ファミリータイプのマンションで、6%程度の差が出ると言われています。

不動産広告では、壁芯・内法のどちらを使用するか決まりはありませんが、新築戸建・新築マンションでは壁芯面積、中古マンションでは内法面積が使用される事が多いようです。図面を見る際には、壁芯面積と内法面積のどちらが記載されているのか確認されることをお勧め致します。

まとめ

売買物件や賃貸物件の図面は、坪や㎡や畳など様々な単位で記載されていますので、戸惑われる方も多いと思いますが、「1=3.3=2畳」と覚えておくと図面を見る際に便利かと思います。また、実際にいくつか住居を内見するとだんだんと広さの感覚がつかめるようになってくるかもしれません。

必要な家の広さは、ご家族の人数や、希望するライフスタイル等によって異なると思いますが、お部屋の広さは天井高と並んで、お住まいの印象や快適さを左右する重要なポイントの一つです。是非色々な住宅を内覧して頂き、素敵な住居を見つけてください。

 

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