東京のマンスリーマンション完全ガイド｜短期賃貸の魅力とポイント

Poste date: 2025年4月4日

ここ数年で東京のマンスリーマンションの人気が高まっています。

近年、訪日外国人旅行者の増加や、柔軟な働き方の普及により、日本での長期滞在や短期滞在のニーズに対応する宿泊施設、滞在形態の多様化が進んでいます。その中でも、家具家電が揃っていて、すぐに生活を始められるマンスリーマンションは、ビジネスで滞在する外国人だけでなく、デジタルノマド、留学生、観光客にも人気があり注目されています。近年では外国人の需要に対応し、英語対応のマンスリー賃貸物件が増えてきております。

ここでは、東京のマンスリーマンションの特徴、魅力についてご案内いたします。

マンスリーマンションとは

マンスリーマンションとは、1ヶ月以上の期間で借りることができる家具・家電付きの賃貸住宅です。一般の賃貸住宅に比べ、初期費用が抑えられ、最小限の荷物のみで入居開始できる気軽さが最大の魅力でしょう。水道、ガス、電気の手続きは不要で、インターネットも完備している場合が多く、煩わしい手続きもほとんどありません。

以下にマンスリーマンションの特徴・メリットをあげてみました。

マンスリーマンションの特徴・メリット

(1) 短期間から契約できる

マンスリーマンションは1カ月からの賃貸期間が設定されているため、一般的な賃貸借契約のような長期契約に縛られることなく短期間（例：1ヶ月～数ヶ月）の賃貸が可能です。年単位の契約が必要なく一時的に滞在したい場合に最適です。

(2) 家具家電付きで便利

ほとんどのマンスリーマンションには、ベッド、テーブル、椅子、冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機、エアコンなど、生活に必要な家具、家電が完備されています。そのため、家具、家電の購入や搬入、設置を心配することなく、すぐに住むことができます。家具や家電は、一般の賃貸住宅ですと、退去時に撤去が求められ、処分にも手間と費用がかかります。数年間の長期で日本に滞在するのでなければ、家具や家電の揃った物件の方が便利です。

(3) 水道、ガス、電気、インターネット代込み、セットアップ不要

多くのマンスリーマンションでは、光熱費、インターネット代が家賃に含まれています。光熱費は上限の金額が設定されている場合が多いですが、水道、ガス、電気を個人契約せずに使うことができますので、煩雑な使用開始の手続きが不要です。インターネット環境も備わっていることが多いです。テレビはケーブルテレビやインターネット接続が必要な場合があります。事前に契約内容を確認しておくと安心です。

(4) 便利なロケーション

多くのマンスリーマンションが渋谷、新宿、池袋、上野などの都心部やその近辺にあり、交通の便がよく、通勤通学、食事、お買い物など、生活に便利な施設がそろっている環境にあります。また、東京の公共交通機関は非常によく整備されています。多くのマンスリーマンションは駅に近い立地ですので、東京の主要な観光スポットへ簡単にアクセスでき、東京での生活を満喫することができます。

(5) 自宅にいるような快適さ

ホステルやゲストハウスとは異なり、マンスリーマンションは、賃貸物件を借りるのと同様の生活空間が確保されるため、滞在中に自宅に住むような快適さを求める人に最適です。

・自炊ができ、外食費を節約できる。

・自分で洗濯ができる。　

・ホテルより広い。

地元のお店で買い物をしたり、レストランを探索したり、東京での日常生活に浸ることができます。

(6) 多様な物件種類

東京のマンスリーマンションは、小さなワンルーム (Studio、1LDK) から、より大きなファミリーサイズのマンション (2LDK または 3LDK) まで、さまざまなサイズがあり、さまざまなニーズと予算に対応しています。コンパクトでミニマルなインテリアから、和風テイストのお部屋、モダンで高級感あるデザインのお部屋まで、インテリアにこだわる方にも様々な選択肢があります。

(7) 初期費用が抑えられる

マンスリーマンションは、家具・家電付で光熱費やインターネットが込み、短期契約可能という事から、賃料は一般の家具無しの賃貸物件よりも割高です。しかしながら、入居時の初期費用は大幅に抑えられます。

一般的な賃貸物件の契約では、敷金や礼金、仲介手数料が必要になりますが、マンスリーマンションではこれらの手数料が不要ですので、入居時にかかる初期費用が大幅に削減されます。

	マンスリーマンション	一般の賃貸物件
仲介手数料	無し	賃料の1ケ月分
礼金	無し	0～2ケ月分
家具家電	付	要購入、またはリース撤去費用負担要
インターネット	賃料に込み	テナント負担
光熱費	賃料に込み（一定の金額を超えた分については支払い要）	テナント負担
保証会社の保証料	無し物件や契約期間によっては、保証料を求められる場合がありますので事前にご確認ください	賃料の0.5ケ月分

(8) 入居手続きが簡単

入居手続きは、オンラインでの対応が普及していますので、不動産会社や事務所に赴くことなく、申込、契約が可能です。インターネットで申込をして、必要な書類を提出します。審査に通ると、定期賃貸借契約書にサインして契約締結となります。また、マンションの見学については、入居前に見学できる場合とできない場合があります。見学できない場合でも、VR画像が提供されていたり、写真で確認することが可能です。

(9) 保証人が不要

マンスリーマンションの大きなメリットとして、一般的に契約時に保証人を必要としないことがあげられます。

1年以上の長期賃貸の場合は、保証人または保証会社による家賃保証が必要になる場合が多く、外国人にとっては難しい関門です。

(10) マンスリーマンションの契約に必要な書類

貸主によって提出書類は様々ですが、一般的に下記の書類や証明書が必要になります。

・個人契約の場合：写真付きのパスポートコピー、在留カード、学生証、収入証明、銀行の残高証明、雇用証明など。

・法人契約の場合：登記簿謄本、決算書など。　

マンスリーマンションがおすすめな人、シチュエーション

ビジネスでの滞在、留学生に最適

多くのマンスリーマンションは、信頼性の高いインターネットが備わっていることが多いです。カフェなどの仕事に適したスポットも近くにあるため、デジタルノマド、リモートワーカー、学生に最適です。外国人向けに英語や多言語に対応しているマンスリーマンションもありますので、言語の壁の問題にも対応しています。

1ケ月以上滞在の観光客に便利

マンスリーマンションは、自分のペースで東京を散策したい観光客におすすめです。長期滞在であれば、ホテルに泊まるよりもより快適に過ごせ、ご自身のニーズに柔軟に対応でき、地元の人のように東京を体験できます。また、東京のマンスリーマンションを拠点として、日本各地を旅行する人も増えているようです。

急な転勤、駐在時の短期利用に最適

海外から日本に赴任する場合、とりあえずの住居として、引っ越しの手間がかからないサービスアパートやマンスリーマンションの利用もお薦めです。短期賃貸物件に住まいながら、本格的なお部屋探しを始めることをおすすめいたします。

マンスリーマンションの探し方

英語対応のマンスリー賃貸は下のリンクからご覧ください。

マンスリーマンションの注意点

・契約期間によって賃料が変動する場合が多い。契約期間が長くなるほどに、賃料が低くなります。　

・マンスリー賃貸の需要が多いハイシーズンには賃料が高くなり、予約が取りにくい。

・光熱費は利用状況によっては超過料金になることも

・賃料以外にも、退去時清掃費用や事務手数料、原状回復費用などがかかる事があります。　

・賃料は前払い、期間が短いと契約期間分の一括払いが必要になります。

・ルールを守っての利用が必要。

>> 日本で賃貸物件を借りるためのマナー

これまで日本では家具家電付のマンスリーマンションは、諸外国に比べ普及していませんでしたが、近年インバウンド需要の過熱やビジネスで滞在する外国人、デジタルノマド、留学生の増加に応じて、グローバルなニーズに対応したマンスリーマンションが増えています。日本に滞在する外国人の滞在先として、面倒な手続きが不要で、すぐに生活が始められるマンスリーマンションは、あらゆるニーズに柔軟に応えることができる選択肢と言えるでしょう。