印鑑種類、外国人の印鑑作成について

Poste date: 2021年7月7日


日本に長く住む外国人の方は、銀行口座を開いたり、電話や公共料金を申し込んだりなどの必要があります。これらの申し込み用紙には、欧米においてはサインをするかわりに、印鑑を押す場所があります。また家を買ったりして住宅ローンを組んだりなどの重要な契約書には実印といわれる役所に登録済みの印鑑が必要とされ、印鑑証明と呼ばれる登録証明書を実印が押印された契約書類に添付したりします。印鑑は一見シンプルな道具に見えるものの、正しく使うのにある程度の知識が必要です。

印鑑とは?

日本には伝統的に、欧米において書類に署名(サイン)をする代わりに、はんこや印鑑を押す習慣があります。「はんこ」とはその道具そのものを元来意味し、「印鑑」は本来、押印された印影のことを意味しますが、日常会話では「はんこ」と「印鑑」はどちらの意味も含む同義として使用されます。「はんこ」が会話的なカジュアルな表現で「印鑑」がすこしフォーマルな感じです。

印鑑は今後必要なのか?

最近脱ハンコが話題になっています。今の時代に印鑑は本当に必要なのか、疑問に思っている方は多いのではないでしょうか。時代の変化とともに印鑑を押す機会が少なくなるかもしれないですが、まだ様々な場面において使うことが不可欠なので、作ることをお勧めします。銀行口座を開設するときも、家を購入するときも、印鑑があれば、日本での生活がより快適になること間違いなしです。

印鑑の種類

今日の生活において使用される印鑑には主に次のような3種類があります。


1. 認印、シャチハタ

宅配便を受け取ったり、回覧板を回したり、日常生活の一般的な確認サインとして使用されるものです。ゴム印や安価な材質の量産ものが一般には使用されます。家族共同で使用する場合もあり名前の文字もラストネームのみや、自分用に時にはニックネームなども使用されます。

 


2. 銀行印

本人の唯一性を確認(本人確認)し、口座開設時に銀行に登録される印鑑です。電気・ガス・水道などの料金の口座引き落としを申し込むときや銀行の窓口で預金を引き出すときなどに使用され、銀行が各種手続きの際に照合します。したがって印影が小さすぎるものや、カジュアルすぎるものは不適切で、家族共同で使用する認印と分けて使用することが必要です。本人確認に適した名前文字の印影で直径が13.5から15mm程度のものを使用します。 詳しくは各金融機関にお問い合わせ下さい。


3. 実印

最も正式な印鑑がこの実印です。家を買う時や住宅ローンを組む時などの重要な契約書には実印が押されます。印鑑を実印とするためには、住まいを管轄する市役所や区役所に印鑑の登録が必要となります。印鑑の登録には一般に住民基本台帳に記録されている氏名または通称(日本での名前)の「フルネーム」「氏のみ」「名のみ」を表した印鑑で印鑑登録ができます。 また、大きさが一辺8mmから25mmの正方形に収まるもので、形に制限はなく、1人1個に限り印鑑の登録を受けることができます。 なお、印影の名前文字ほかその他詳細は市役所や区役所にお問い合わせ下さい。

一般的には重要な契約などに使用される正式な印鑑ですので、認印や銀行印とは区別され、印影のサイズも小さすぎず、長く使用出来るフォーマルな材質のものが使用されます。

印鑑登録、印鑑証明

印鑑を登録完了すると、印鑑登録証(印鑑登録カード)が発行され、そのカードを提示して、必要に応じて印鑑証明書を発行してもらいます。実印を使用する契約書などには常に登録済みの実印であることを証明するこの印鑑証明書が必要となります。前述のような重要な契約書の場合、印鑑証明書の添付が求められることがあります。現在は印鑑登録カードを使用して機械で発行申請したり、自動発行機で夜間や休日でも発行できたりする市役所や区役所もあります。

印鑑を紛失した時の対応

貴重品の紛失は、悔しい思いをするだけではなく、大きなストレスの原因にもなりかねません。銀行印と実印の保管には十分気をつけることが必要ですが、紛失は誰にでも起こりうる出来事です。そのような時になるべく早く対応することが非常に重要です。

銀行印や実印を紛失した場合、当該銀行や役所にまず届けましょう。紛失した印鑑を無効にする必要があります。そして、警察署もしくは交番に紛失届又は盗難届を出すことが望ましいです。

銀行印も実印も新しい印鑑を作成してそれを再度登録することになります。再登録後に再び新しい印鑑で使用可能となります。これらの対処法も詳しくは各銀行や役所にお問い合わせ下さい。

外国人のはんこ、印鑑の注文方法

一般的に外国人の方が印鑑を作成する場合、出来合いのものを購入することは困難ですので、注文製作になります。カタカナの横書き・縦書き、アルファベットの横書き・縦書き、漢字に変換して横書き・縦書きする場合などがあり、また文字の書体にも様々あります。用途に応じて文字数やはんこの材質も様々ですが、それぞれはんこの専門店によりご注文しやすいように提案がされています。

詳しくは用途に応じて使用する関係機関やはんこの専門店にご相談ください。


以下にいくつかのはんこ専門店をご紹介いたします。


英語対応はんこ店

■ SHIBUYA HANKO-DOU
http://shibuya-hanko.com/english-version/

■ JUN JAPANESE GIFTS & SOUVENIRS
http://www.jun-gifts.com/personalizedgifts/hanko/hanko1/hanko1.htm

■ HANKO SHOP RAKUZENDO
http://www.name-stamp.tokyo/online-shop/

■ inkanhanko.com
http://www.inkanhanko.com/inkan_foreign/index.html


外国人用対応のはんこ店(日本語対応のみ)

■ HANTAOU.COM
http://www.hantarou.com/point003.html


イラスト入りハンコ専門店(日本語対応のみ):

■ おすもん
http://www.osumon.com/

お急ぎの方へ

東急ハンズ

http://www.tokyu-hands.co.jp/en/list/

東急ハンズは全国に店舗を持つ雑貨店です。店舗によってサービスが異なる可能性があるため、お近くの店舗は印鑑作成に対応しているかどうかを事前に確認しておいてください。
手頃な値段で当日印鑑を作っていただきたい方におすすめです。印材の種類が多くないため、こだわりたい方に向いていないかもしれません。

東急ハンズは大きな雑貨店なので、印鑑の売り場はどこにあるか分からない場合、遠慮せずにスタッフに聞いてください。売り場に着いたら、スタッフと名前の書き方等を相談した上で、印材を選び、短時間で印鑑を作成していただけます。

 

  • 知らなかった日本・日本人の当たり前

    留学生と接していると、「日本人は不思議です」とか「日本は難しいですね」という意見を耳にします。日本に住んでいる私達にとっては当たり前のことも、留学生にとってはすべてが新鮮で不思議なことだらけのようです。今回は、「留学生が知らなかった日本・日本人の当たり前」について、電車にまつわる話をお伝えします。
  • 外国人向け 日本でのビジネスマナー

    日本の働く外国人向けに、お辞儀や名刺交換など、日本のビジネスシーンで心得ておくべきことのガイドラインをご案内致します。日本文化は伝統的にエチケットやルールがとても厳格で、外国人は日本の職場や接客の場面で、驚く事も多いでしょう。職場では上司と部下の線引きがはっきりとしており、全ての社員が各自の立場や振舞い方を心得ております。
  • オフィスの日本語 -電話対応

    ビジネスで使う電話での会話には、日本独特な言い回しが多くあります。直訳できないような難しい表現や敬語も多数使われるため、外国人にとっては特に難しく感じることでしょう。ここでは特に会社内で一般的に使われている基本表現をまとめました。
  • 英語に直訳できない オフィスで使うビジネス日本語

    日本人が普段オフィスで使っている言葉は、そのまま英語に直訳できるものと、直訳をすると意味をなさないものがあります。オフィス会話で最も一般的に使われている表現の、英語の直訳、翻訳、使い方をまとめました。
  • 知って得する日本人の ”すみません” 文化

    日本人は「すみません」という言葉をよく使います。単純に英訳してしまうと"Sorry"となるため、外国人からは「どうして日本人はいつも謝っているの?」と思われがち。でも実は"すみません"という単語には、謝罪を意味するだけではなく、さまざまな意味が含まれているのです。
  • 人事部や経理部に提出する社内文書 - 英語版

    日本企業で使われている主な社内書類・社内文書を英語で簡単に説明できるようにまとめました。外国人の社員に人事・経理の関連書類で説明が必要な際にお役立て下さい。