知らなかった日本・日本人の当たり前

Poste date: 2020年10月21日

この記事は、東京中央日本語学院様から寄稿していただいたものです。

 

 

みなさん、はじめまして!

日本語教師のエリです。東京の日本語学校に勤務しています。

留学生と接していると、「日本人は不思議です」とか「日本は難しいですね」という意見を耳にします。日本に住んでいる私達にとっては当たり前のことも、留学生にとってはすべてが新鮮で不思議なことだらけのようです。

今回は、「留学生が知らなかった日本・日本人の当たり前」について皆さんにお伝えします。

 

日本の電車の当たり前

授業中、「日本へ来てびっくりしたこと」をテーマに意見を出してもらった時のことです。

 

中国出身の留学生が、真っ先に「日本の電車はおもしろいです」と意見を出してくれました。

 

電車で寝る日本人

「日本人は、電車でも寝ますね。中国では電車で寝る人は少ないです」(※個人の意見です)と説明してくれました。

たしかに、10万円くらいする高価な携帯電話を片手に持ったまま寝ていたり、財布を見えるところに入れて寝ていたりと、危ないですね・・・。

その話を聞いていた他の学生が、「日本人は駅のホームでも寝ますね」(※個人の意見です)と実際に目撃してびっくりしたという話をしてくれました。

 

駅のホームで寝る日本人

「ホームのベンチで男の人が寝ていました。たぶんお酒を飲んでいましたが、ケータイやかばんが心配でずっと見てしまいました。本当に危ないと思います。若い女の人が道で寝ているのも見たことがあります。金曜日の夜が多いです。」と、とても心配していました。(※個人の意見です)

続けて「自分の国では危ないからしません。財布もケータイもカバンももちろんなくなるし、服も盗られます。本当に危ない町だったら、死ぬかもしれません。冬は寒くなるから、寝てそのまま起きないかもしれません。」と、外では絶対に寝ない理由を一生懸命説明してくれました。(※個人の意見です)

聞いていたクラスの皆も「うんうん」と大きくうなづいていました。

それから次々に「満員電車も一度乗ってみたいです。」「どうして電車の中で電話をしてはいけませんか?」「日本の電車ではパンも食べてはいけないんですよね?」などの意見が出ました。

留学生にとっては日本の電車もふしぎでいっぱいのようです。

しかし、この後のテーマで意見が割れました。

 

日本の電車は「うるさい」?「静か」?

1人の留学生が「日本の電車の中で話す人は少なくて、静かだと思います。」というと、「いえいえ、日本の電車はうるさいです!」と対立意見が出ました。

日本人は公共の場では静かにするものだと思っていた私はびっくりしてしまい、その意見を詳しく聞いてみました。

 

「アナウンスが多すぎてうるさいです。電車に乗る前から、駅員さんのアナウンスをずっと聞かなければなりません。電車が1分遅れただけでアナウンスで謝るし、『注意してください』というアナウンスが多くて、どれが大切な情報かわかりません。事故の情報や、電車が止まった情報は聞きたいので、アナウンスにいつも注意してドキドキしています。」(※個人の意見です)

クラス全員、私を含め納得の意見でした。

日本人にとっては「普通」のアナウンスも、そう言われてみると確かに多いかも・・・。そういう意味で、留学生にとっては「うるさい」のかもしれません。

日本に住んでいると当たり前のことですが、留学生にとってはすべてが新鮮で不思議なことだらけのようです。留学生を通して見る「日本」は大変興味深いです。

【番外編】ハロウィンガチ勢

10月になると思い出すハロウィンにまつわるお話です。

突然ですが、皆さんは渋谷のスクランブル交差点に仮装して行ったり、USJやディズニーランドにコスプレで遊びに行ったことはありますか?

私はイベントごとにあまり興味がないので、ハロウィンもスルーするタイプなのですが、ある留学生はどうやらハロウィンに対する意気込みが私と正反対だったようです。

10月某日、私はいつも通り授業を行うため教室へ入りました。

「先生、おはようございます!」と元気いっぱいに挨拶してくれる学生の方を見ると・・・

そこには某アメリカ映画の悪役ジョーカーと、骸骨が座っていました。

(怖すぎる・・・もうすぐハロウィンだからか・・・なるほど・・・普通に席に座っているけど、仮装がすごすぎて誰だかわからない・・・これで電車に乗ったのかな・・・)とびっくりして固まっている私を見て「先生、私たちはハロウィンガチ勢です。」と言いました。

不意の「ガチ勢」発言に思わず笑ってしまいました(声で無事にどの学生かわかりました)。

「学校が終わったら、そのままハロウィンパーティーに行くんです」と説明してくれましたが、この学生のハロウィンにかける思いは、まさにガチでした。

 

 

日本に住んでいると当たり前のことも、留学生にとってはすべてが新鮮で不思議なことだらけのようです。

 



  • 人事部や経理部に提出する社内文書 - 英語版

    日本企業で使われている主な社内書類・社内文書を英語で簡単に説明できるようにまとめました。外国人の社員に人事・経理の関連書類で説明が必要な際にお役立て下さい。
  • オフィスの日本語 -電話対応

    ビジネスで使う電話での会話には、日本独特な言い回しが多くあります。直訳できないような難しい表現や敬語も多数使われるため、外国人にとっては特に難しく感じることでしょう。ここでは特に会社内で一般的に使われている基本表現をまとめました。
  • 英語に直訳できない オフィスで使うビジネス日本語

    日本人が普段オフィスで使っている言葉は、そのまま英語に直訳できるものと、直訳をすると意味をなさないものがあります。オフィス会話で最も一般的に使われている表現の、英語の直訳、翻訳、使い方をまとめました。
  • 印鑑種類、外国人の印鑑作成について

    日本在住の外国人向け、印鑑についての説明。 印鑑の種類、印鑑登録、印鑑証明、英語対応のハンコ屋から印鑑の作成方法まで。 英語の説明へのリンクもあります。
  • 外国人向け 日本でのビジネスマナー

    日本の働く外国人向けに、お辞儀や名刺交換など、日本のビジネスシーンで心得ておくべきことのガイドラインをご案内致します。日本文化は伝統的にエチケットやルールがとても厳格で、外国人は日本の職場や接客の場面で、驚く事も多いでしょう。職場では上司と部下の線引きがはっきりとしており、全ての社員が各自の立場や振舞い方を心得ております。
  • 知って得する日本人の ”すみません” 文化

    日本人は「すみません」という言葉をよく使います。単純に英訳してしまうと"Sorry"となるため、外国人からは「どうして日本人はいつも謝っているの?」と思われがち。でも実は"すみません"という単語には、謝罪を意味するだけではなく、さまざまな意味が含まれているのです。