東京の都市計画道路 マッカーサー道路
2014年3月29日 東京都市計画道路 環状第2号線(江東区有明~新橋~四ツ谷~神田に至る計画道路)の一部、新橋-虎ノ門間が開通した。 開通に伴う記念式典において、舛添都知事は、「オープンカフェをつくり、パリのシャンゼリゼ通りに匹敵する国際力豊かなプロムナードにする」と挨拶をした。
新橋―虎ノ門間の道路は、第二次世界大戦の日本の敗戦後、日本に進駐したアメリカ軍が、虎ノ門のアメリカ大使館から新橋の先の竹芝まで、幅100mの大道路を開通させる計画があるという噂が流れ、当時のGHQの総司令官、ダグラス・マッカーサーの名前にちなんで「幻のマッカーサー道路」と俗称されてきた。 実際にはこの道路はアメリカ軍は関与しておらず、東京都建設局が戦前から考案していたプランであった。
戦後、新橋、虎ノ門エリアは地価が高騰、商業地としての価値が高まり、地元住民の反対や用地買収が難航したこともあり、長らく開発が着手されなかった。 1989年の法改正によって、道路上に建物を建てる事が可能になり、ようやく再開発事業が再開された。
この区間の道路の名称は2013年に公募により「新虎通り」に決定したが、未だに長年親しまれた俗称、「マッカーサー道路」という呼び名が定着している。
マッカーサー道路は、計画から実に68年を経てようやく完成した道路である。
先日開通した新橋、虎ノ門間の1.35キロは全長14キロの環状2号線の一部。この区間の一部、2014年6月に開業する虎ノ門ヒルズの敷地を含む900メートルは地上道路と地下を通る自動車専用のトンネルの上下二重構造となっている。
既に有明-豊洲と虎ノ門-神田佐久間町の両区間は開通している。現在、豊洲-新橋間の3.5キロの区間が工事中で2016年の完成を目指している。
2020年に開催される東京オリンピックでは選手村や競技場の多くが江東区エリア、晴海エリアに建設が予定されている。また、東京の台所と呼ばれる築地市場は豊洲に移転する事が決定している。
マッカーサー道路に続く新橋―豊洲間が開通することにより、江東区、晴海、豊洲等の湾岸エリアは都心からのアクセスが良くなり、今後の発展が見込まれている。 また、虎ノ門ヒルズの開業の効果もあり、周辺地区の神谷町、虎ノ門、新橋エリアも国際色豊かになり、活性化する事が期待される。
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