家財保険・火災保険の説明、 外国人向 英語対応の保険会社(代理店)

Poste date: 2024年3月1日

住宅を借りる方と、住宅を所有している方、特に日本在住の外国人の方の住宅に関わる保険について、英語対応の保険会社(代理店)のご案内も含めて簡単にご説明させていただきます。
また、近年では地震の補償について心配される方も増えております。地震や津波、地震が原因の火災によって家財や家に被害があった場合においては、火災保険では補償されません。一般的な地震保険についてもご案内致します。

住宅を借りる方の保険について

賃貸物件の入居者が加入する保険

家財の補償 + 特約 借家人賠償責任、個人賠償責任等


住宅を借りる方は、通常家財が補償される「火災保険」に加入します。
住宅を借りる際の賃貸借契約の条項で、火災保険の加入が義務付けられている場合は、加入が必須になります。
保険会社の商品としては、一般的に必要なサービスがパックになった「火災保険」が紹介されています。

火災保険の補償は、例えば、お部屋の家財が火災でダメージを受けた場合だけでなく、

● 子供がお部屋にあるPCとか花瓶を壊してしまった場合、
● 洗濯機の水をあふれさせて、床を水浸しにしてしまった場合、
● サッカーのボールが、間違って、他人に当たり、ケガをさせてしまった場合
などにも適用されます。

平均的な保険料は大体2年で 17,000 ~ 22,000円で、特約の数や種類により料金が加算されます。通常の賃貸借契約期間は2年なので、住宅の契約更新時に保険も新たに加入という事になります。

ビジネスで日本に駐在する外国人の方で、勤め先の企業が「駐在員保険」に加入している場合は、生活動産補償により家財が補償される場合があります。

ただし、「地震保険」は通常の火災保険には含まれていないため、心配な方は、
● オプションとして申込みができるか?
● パックに入っているか?
● 建物と家財に、どれだけ入れるか? 等確認しておくと安心です。

では、実際に「地震保険」を入れた火災保険がいくらになるか? 見てみましょう。

例)国内保険会社 保険料の例 

物件: 東京の木造一戸建、100㎡ 築10年

補償される家財の限度金額を 7,000,000円 に設定
この場合、1年間の地震保険付の家財保険料はだいたい 33,290円 になります。

【補償の内容】
・ 家財保険 限度額 700万円
・ 借家人賠償責任 限度額1,500万円
・ 修理費用 限度額100万円
・ 個人賠償責任 限度額 1億円
・ 地震保険 限度額 350万円

(家財保険金額の30%~50%の金額但し1000万が限度)

住宅を所有されている方の保険について

物件所有者が加入する保険

建物(専有部分)の補償 + 特約 施設賠償責任、家賃補償等

住宅を所有している個人は、一般的に建物(区分所有の場合は専有部分)と家財について火災保険をかけています。
また、所有している物件を賃貸に出している場合は、その建物(区分所有の場合は専有部分)について火災保険をかけています。

地震や風水害等の自然災害が起き、所有物件が被害を受けた場合、多額の修理費が発生します。所有物件が放火や失火で延焼被害を被った時は、所有者に責任がなくても賠償を受けられないケースもあります。
また、賃貸に出している場合は、入居者の過失により所有物件や第三者に損害が発生する事もあり、物件所有者に対応が求められるケースもあります。
このような時のために、物件オーナー向けの火災保険に加入することをお薦め致します。

地震や津波により建物が倒壊、消失、流失した場合には、通常の火災保険では補償を受けることができません。また、地震による火災は火災保険では補償を受けられません。新たに地震保険の加入が必要になります。

下記は物件所有者向けの火災保険、地震保険両方加入した場合の保険料と補償金額の一例です。

例)国内保険会社 保険料の例

東京で、木造、100㎡の一戸建を所有されている場合を想定しますと、
保険料は1年間でだいたい 99,690円 位になります。

【補償の内容】(木造戸建の例)
・ 建物保険金額 2,000万円
・ 建物地震保険金額 1,000万円
・ 家財保険金額 1,000万円
・ 家財地震保険金額 500万円
・ 事故時諸費用特約 損害保険金の20%・300万円限度 (臨時費用補償)
・ 地震火災費用特約 保険金額の5%・300万円限度 (臨時費用補償)

これが、鉄筋コンクリート(耐火)構造の場合でしたら、木造の半分位の保険料で、1年間で、だいたい 53,280円 になります。


住宅を借りる場合も、住宅を所有されている場合も、お部屋が木造か鉄筋コンクリートか、また、所有されている家財にどの位の保険金額をかけるか? によって、保険金額は変わってきます。

物件の種類や目的(自己使用か賃貸に出すか)、必要な補償の内容を見極めた上で、加入する保険を選ぶことをお薦めさせていただきます。

日本語が難しい外国人の場合、英語対応の保険会社に相談されることをお薦め致します。

下記、見積もりから事後の処理まで英語で対応してくれる保険会社(代理店)の一覧です。一見難しい保険契約でも安心して契約できると思います。

英語対応の火災保険会社(代理店)東京近郊

株式会社トリニティー

火災保険、損害保険、生命保険、自動車保険 日本在住の外国人の方々に多彩な保険商品をご案内。 難しい商品説明や複雑な手続きも全て英語で対応可能です。

http://trinity33.jp/

http://www.japaninsurance.net/about_us.html (English)

TEL: 0120-467-873


Chubb損害保険株式会社

英語対応の代理店のリスト 下記Website上に掲載有。

https://www.chubb.com/jp-jp/

TEL: 03-6364-7000


(株)モジュンダー アンド カンパニー

http://mojumdar.com/

TEL: 03-3281-2119


  • 2024年公示地価―東京は住宅地・商業地とも3年連続の上昇

    国土交通省が3月26日に発表した2024年1月1日時点の公示地価は、全国平均(全用途)が前年比2.3%上昇。上昇は3年連続となり、上昇率もバブル期以来33年ぶりの高さとなった。用途別では、商業地が3.1%の上昇(23年は1.8%の上昇)、住宅地も2.0%の上昇(23年は1.4%)となった。
  • 民法改正 賃貸借契約の連帯保証人について

    2020年4月1日の民法改定では、保証人の保護が強化されています。改正点のうち、不動産取引、主に賃貸借契約における連帯保証人の保証債務や保証の範囲、情報提供義務に関連する項目についてご説明致します。
  • 2023年日本の不動産市況動向

    2023年の日本の不動産価格の推移について、国土交通省の不動産価格指数をもとに住宅、商業用不動産についてまとめました。
  • 大雨・台風等の水害(水災)被害に備える保険

    近年、日本各地で台風や局地的な大雨により大規模な水害が発生しています。このような異常気象により住宅で水害被害が起こった時、住まいの保険でどこまで補償されるのでしょうか。この記事では、水害による建物や家財の損害を補償できる保険とリスクに応じた保険の選び方についてご説明いたします。
  • 最高級の居住空間 ホテルブランデッドレジデンスとは?

    日本ではまだあまり馴染みがありませんが、世界中の主要都市やリゾート地にはすでに多数存在する超富裕層向けのラグジュアリー住居「ホテルブランデッドレジデンス」についてご説明致します。 ホテルを「泊まる」場所から「居住する」場所へと意識変革させ、また世界中の投資家から有益な投資機会とし注目されている不動産物件です。
  • 住宅ローン付帯の保険 「団体信用生命保険(団信)」とは?

    団体信用生命保険(団信)は、住宅ローン返済中に契約者が死亡、または高度な障害を負ってしまった場合に、保険で住宅ローン残高をゼロにしもらう住宅ローン専用の保険です。がんや糖尿病などの生活習慣病までカバーする団信など、様々な特約やサービスが付加された団信が提供されています。