賃貸住宅の鍵を紛失したら?対処法と費用・連絡方法ガイド
賃貸マンションや賃貸一戸建てなどの賃貸住宅で鍵を紛失した場合、どう対処すればよいのでしょうか? 本記事では、鍵をなくして見つからない場合の具体的な対処法や、紛失時にかかる費用についてわかりやすくご紹介します。
英語の案内はこちら → Lost Your Rental Keys in Japan? Here's What to Do
交番に確認
鍵を紛失した場合、まず落とした場所を管轄する警察署または最寄りの警察署や交番に確認してみましょう。拾った人が届けてくれているかもしれません。電話で問い合わせる事も可能です。
遺失届の提出
届いていなかった場合は、警察に遺失届を提出しましょう。下記3つの方法で出すことができます。
1. 落とした可能性のある地域の警察署か、最寄りの交番に行く。
2. 所轄の警察署に電話する。
3. オンラインで申請する。(一部非対応の自治体もあります。)
以下の警視庁のサイトから、遺失したと思われる場所又は居住している場所の都道府県警察をクリックして申請してください。
どのような形状の鍵をどこで失くしたのか、細かく説明すると届く確率が高くなります。また、途中で立ち寄ったお店や利用したタクシー会社、鉄道会社等にも連絡してみましょう。
管理会社又は貸主に連絡
部屋に入れない場合は、まず物件の貸主または管理会社に連絡しましょう。スペアキーが保管されていれば、開錠してもらえる可能性があります。
なお、管理会社に開錠を依頼する際には、出張料や深夜料金が発生することがあります。また、加入している火災保険によっては、開錠費用の一部が保険でカバーされる場合もあります。
貸主や管理会社と連絡が取れない場合や、スペアキーが保管されていない場合は、鍵の専門業者に開錠を依頼してください。この場合も、火災保険で費用の一部が補償されることがあります。
ほとんどの場合、開錠には本人確認が必要となり、住所の記載された写真付きの身分証明書(運転免許証など)の提示を求められます。身分証明書が手元にない場合は、警察の立ち合いのもとで開錠してもらうことも可能です。
勝手に鍵を交換するのは禁物
鍵を紛失した場合は、防犯上の理由から鍵の交換をおすすめします。ただし賃貸物件では、鍵の交換に貸主の承諾が必要です。
鍵紛失時の費用負担は誰?
鍵の開錠費用やシリンダー交換費用は借主の負担となります。一般的な賃貸契約書の原状回復条項には、「借主が故意または過失により貸室の設備を損傷・紛失した場合、契約時に貸与された鍵を紛失したときのシリンダー錠及び鍵の交換費用も借主が負担する」と明記されています。
鍵は居室に入るための重要なものです。戸建ての場合は自宅の物品が心配ですが、オートロック付きマンションで鍵を紛失すると、他人が自由にマンションに侵入できる恐れがあり、オートロックの意味がなくなってしまいます。こうした鍵の紛失は貸主や他の居住者にも大きな影響を及ぼすため、十分に注意してください。万が一紛失した場合は、速やかに管理会社や貸主に報告し指示を仰ぎましょう。
鍵交換にかかる費用
シリンダー交換費用は鍵の種類や物件によって異なります。例えば、玄関にシリンダーが1つか2つか、オートロックの鍵が差し込みタイプか非接触ICキーかなどで費用は変わります。
一般的なオートロック無しのアパートで、玄関シリンダーが1つ、一般的な鍵(例:MIWA U9)であれば、交換費用はおおよそ15,000円~です。別途、作業費が11,000円以上かかる場合もあります。
しかしながら、高級物件では防犯性の高い鍵が使われていることが多くあります。弊社のお客様の中には、国内メーカー製ではない高性能で精密なシリンダー錠が使用されていたため、玄関シリンダーが2個ついている物件で、シリンダー交換費用として数十万円の負担となったケースもあります。
このような事情もありますので、賃貸住宅で貸与された鍵の取り扱いには十分に注意し、紛失や損傷を防ぐようご使用ください。