土地を購入して一戸建てを建てる - 家づくりの条件整理

Poste date: 2024年9月17日

土地を購入して注文住宅を建てるにあたって、まずはどこでどんな家を建てたいか、理想の住まいのイメージを検討することが大切です。住みたいエリア、周辺環境、家の大きさや希望する間取り、土地と建物にあてられる予算など、条件を整理するところから始めてみましょう。

どこでどのような家を建てたいかイメージをつかむ

まずは、住みたいエリアを決めて、どれくらいの大きさの家を建てたいのか、どれくらい予算をかけられるのか、以下の点を参考に条件を整理してみましょう。

1. 土地選びの条件(周辺環境、立地条件)

住みたい区や市、鉄道の沿線など、広範囲にエリアを決めたら、立地に求める条件をリストアップしていきましょう。

・通勤通学時間

・交通の利便性、最寄駅までの徒歩時間、バスのアクセス

・スーパーなど買い物の利便性

・公園や医療施設等の周辺施設の充実度

2. 住宅についての条件

・間取や大きさ 

日本では一般的にLDK+部屋数で間取を表しますので、リビングダイニングは○㎡以上、家族の人数に対して、○㎡以上の部屋がいくつ必要かというイメージをすると良いでしょう。

こちらは、日本の住宅の延べ床面積の目安になります。将来的な家族構成も考慮して検討しましょう。

家族構成 間取 広さ
2人 1〜2LDK 50~75
3人 2〜3LDK 60~100㎡
4人 3〜4LDK 70~125㎡
5人 4〜5LDK 90~150㎡

国土交通省の「住生活基本計画」によると、豊かな生活を送るための居住面積水準は「25㎡(約7.6坪)×世帯人数+25㎡」とされています。4人家族の場合、「25×4人+25=125㎡」となります。

・建てたい家のイメージ

木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造、平屋、2階建、3階建、地下付きなど

・庭が必要か

・駐車場は何台必要か

3. 費用・相場

土地を買って、家(注文住宅)を建てる場合、「土地の購入費用」と「建築費」とその他諸費用がかかります。

・土地の購入費用

多くの割合を占めるのが土地の購入費用です。近隣エリアの土地の価格相場を事前に調べて、費用の目安を確認してみましょう。販売している建売住宅があれば、土地代、建築費、家の広さの参考になりますので、見学してみるのも良いでしょう。

・建築費

注文住宅の建築費は、地域、広さ、建築会社によって様々ですが、2023年度フラット35利用者調査によると、住宅面積の全国平均は約125.9m2で、注文住宅の住宅面積の全国平均は約119.5㎡で、建築費の全国平均が3,861万円となっています。

一般的に、床面積100m2120m2の注文住宅の場合、建築費として多いのは2000万円~3000万円台で、4000万円以上ならクオリティの高い注文住宅が建築可能と言えるでしょう。

詳しくは、「建築会社選びと建築費」をご参照ください。

・諸費用

一般的に、注文住宅の諸費用は「土地の購入代金+建物の建築費用」を合計した額の10~12%前後を目安に考えておくといいでしょう。例えば、5,000万円の土地に3,000万円の注文住宅を建てる場合、単純に8,000万円の10~12%で800~960万円前後の諸費用がかかる計算です。

4. 資金計画

費用の目安を検討しながら、およその予算を検討します。自己資金はいくら用意できるのか、無理なく毎月返済できる金額はいくらなのか、など総合的に考えて資金計画をたてましょう。

住宅ローンを利用する場合は、銀行からいくらくらい借入可能か確認しましょう。詳しくは、住宅ローンの借入可能額で解説していますので、ご参考にしてください。

土地の購入費と家の建築費について融資を受けたい場合、土地を購入して注文住宅を建てる際に利用できる住宅ローンを取り扱っている金融機関を選ぶ必要があります。

一般的に、住宅ローンは土地のみの購入には利用できませんが、家を建てることを前提に土地を購入する場合は、土地の売買契約書に合わせて、建築予定の建物のプランや建築費の見積もりを提出することで、土地と建物の費用を借り入れることが可能です。

詳しくは、土地の購入費・家の建築費と住宅ローンをご参照ください。

 

こちらは、土地購入、家の建築、代金の支払いについての流れです。

土地探しと建築会社選びを並行して進めて、建てたい家のイメージを建築会社と共有しておくと家づくりがスムーズに進みます。土地を購入する前に、建築会社に土地の調査をしてもらい、希望する家が建てられるか確認してもらうことをお薦めいたします。土地を購入後、建築会社と建築請負契約を締結し、建築工事が始まります。住宅ローンの融資実行は建物の完成後になるため、土地の支払い、建物の支払いについても融資を受けたい場合は、土地先行融資やつなぎ融資が可能な金融機関を選ぶ必要があります。土地探しのタイミングから、金融機関選びを進めておくとよいでしょう。

土地購入、家の建築、代金の支払いの流れ

 

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