首都圏の中古マンション価格動向(2023年)
東京及び都心に通勤可能な首都圏(埼玉・千葉・神奈川)の、2023年における中古マンション市場の動向についてまとめました。
首都圏の中古マンションの動向
成約件数
成約件数は35,987件(前年比1.6%増)と2年ぶりに前年を上回りました。
価格動向
成約物件価格の平均額は4,575万円(前年比7.0%上昇)でした。昨年度は、前年比10.5%の上昇でしたので、上昇率は下がりましたが、11年連続で上昇しています。
1㎡当たり単価は、首都圏平均で71.90万円(前年比6.9%上昇)となりました。こちらも昨年度の前年比12.4%上昇には及びませんでしたが、11年連続の上昇となりました。この11年で88.3%も上昇しています。
平均専有面積
平均専有面積は63.63㎡(前年比0.06%拡大)とわずかではありますが、3年ぶりに拡大しました。
平均築年数
平均築年数は29.41年(前年28.16年)とさらに経年化が進んでいます。
首都圏のマンション価格上昇の要因
首都圏のマンション価格は上昇し続けています。上昇が継続している要因として以下の様な理由が考えられます。
日本の低金利が続いている事
金利が低いと住宅ローンの金利も低くなる為、購入希望者が増加しています。
建設コストの増加
世界的なインフレや紛争等により、建設資材が高騰しています。また人手不足により、人件費もが増加傾向にあります。
海外からの投資、外国人の購入希望者の増加
2022年に大幅な円安になったこともあり、外貨で日本の不動産を購入する人が増加しています。円安傾向に加えて他の先進国の不動産価格と比較して東京の不動産が割安な事も要因の一つとなっています。
高収入の世帯の増加
若い世代に世帯年収が1,000万円を超え、高額な不動産を購入する事が可能なパワーカップルと呼ばれる世帯が増加しています。若い世代以外の、富裕層による購入も増加しています。
新築マンションの供給減少
新築物件の供給数が減少し続けている事が、中古マンションの市場価値の上昇にも影響を及ぼしています。
地価の上昇
地価の上昇分がマンションの資産価値を引き上げる事になり、マンション価格が上昇しています。
>> 東京の公示地価 - 東京は住宅地・商業地とも3年連続の上昇
テレワークの普及による、ライフスタイルの変化
在宅勤務が増えた為、仕事部屋として使えるスペースがある住戸、コワーキングスペース付きのマンションを求める人が増加しています。
まとめ
2023年の首都圏の中古マンションの市場動向は、成約件数は微増、価格は11年連続の上昇という結果になりました。東京23区の新築マンションの平均価格が1億円を超えた事や、その他の様々な社会情勢の影響を受けて、中古マンションの価格は、2024年以降も上昇が続くのではないかと予想されます。

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