土地を購入して一戸建てを建てる - 建築会社選びと建築費

Post date: 2024年9月19日

住みたいエリアや家のイメージ、およその予算が決まったら、建築を依頼する会社選びを始めましょう。会社によっては、土地探しからサポートしてくれたり、自社の「建築条件付き土地」を紹介してもらえる場合もあります。建築会社と建てたい家のイメージを共有しておくと、土地探しもスムーズに進められます。

1. 建築会社の種類と特徴

建築会社は、ハウスメーカー、工務店、設計事務所などが一般的で、それぞれ以下のような特徴があります。

ハウスメーカー

全国規模で営業している大手の住宅建築会社。

・部材や製品、設計・工事の工程がシステム化されているため、品質が安定しており安心感がある。

・自社で研究開発した最新技術を導入した高性能の住宅が建てられる。

・モデルハウスがあるので、実際の住宅商品を見学できる。

・独自の長期保証やアフターメンテナンス体制が確立している。

・木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造など、メーカーによる特徴がある。

・仕様やデザインが規格化されているため、規格外の製品の使用など自由な設計への対応にはコストがかかる場合がある。

・住宅ローンのサポート体制が充実しており、一般的な住宅ローンより金利の低い提携ローンを提供している会社が多い。

 

住宅展示場

住宅展示場は、複数の住宅建築会社(ハウスメーカー)が一ヵ所に集まって、自社のモデルハウスを展示しているところです。誰でも無料で入場が可能で、各メーカーの住宅を見学することができます。家づくりについての質問や相談をすることもできます。一般的に、展示されている住宅は、各メーカーのグレードの高い商品になります。

工務店

地域密着の中小規模の住宅建築会社

・その地域の気候風土やエリア事情に適した提案が可能。

・規格化した商品を持たないため設計の自由度が高い。

・狭小地や変形地、間取りプランへのこだわりなどに応じて柔軟な提案が可能。

・工務店によって、技術力や提案力にバラつきがあり、得意分野や特徴が異なるため、希望にあう工務店を見つけるが難しい。

設計事務所

建物などの設計や監理をする建築家がいる事務所。一般的には、設計事務所が設計を専門に行い、施工は工務店に依頼します。

・設計の自由度が最も高く、プランの提案力、要望への対応力が優れているので、こだわりを反映することができる。

・狭小地や変形地でも予算を抑えて土地形状を活かしたプランニングが可能。

・設計料や監理料がハウスメーカーや工務店より高い。

2. 建築費はどれくらいかかる?

家を建てるには、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。注文住宅は、間取りから設備、インテリアまで自分で選んでいくため、予算に応じた家づくりが可能と言えます。どれくらいの予算をかければ、どれくらいのグレードの建物が建てられるか、データを見ながらおよその建築費について確認してみましょう。

> 東京都内の土地購入(宅地・分譲地)

日本の注文住宅の広さの平均、建築費の平均は?

2023年度フラット35利用者調査によると、注文住宅の住宅面積の全国平均は約119.5㎡で、建築費の全国平均が3,861万円となっています。首都圏のデータを見てみると、住宅面積の平均は120.4㎡で、全国平均とあまり差はありませんが、建築費は平均4,190万円となり、首都圏では建築費が高くなることが伺えます。また、東京都心部になると、土地が狭いことから高いレベルの基礎工事や構造計算が必要なこと、資材の運搬費や人件費が高くなることなどから、全国平均に対し、1020%ほど高くなる傾向にあります。

価格帯別住宅の特徴

では、価格帯に応じてどのような家が建てられるのか、特徴を見てみましょう。

全国的に見ますと、20003000万円台で建てる人が最も多く、4000万円台以上はハイグレードな住宅と言えます。建築会社によっては、コストを抑えて1000万円台でも建てられます。 

1000万円台の家

平均的な価格帯よりもかなり低く、コストを抑えた設計の家になります。間取りを長方形や正方形にすることで外壁材や屋根の材料費を少なくし、屋根も山形の切妻屋根や一方向に傾斜している片流れ屋根等にするなど、外観をシンプルにすることでコストを抑えています。ローコスト住宅を得意とする建築会社では、基本の設計プランを用意し、標準仕様の設備や建材を大量に仕入れることでコストを抑えたり、設計から施工までのプロセスの人件費を省く工夫をすることで、リーズナブルな価格での建築が可能となっています。地元の工務店やローコスト住宅を強みとする建築会社に依頼すると良いでしょう。

2000万円台の家

1000万円台に比べこだわりを実現できる可能性が広がりますが、希望を全て盛り込んでいくと予算オーバーになってしまう価格帯です。リビングは広めがいい、キッチンやバスルームは最新式の設備にしたいなど、予め実現したい希望について建築会社の担当者に相談し、予算範囲内で希望にあった提案をしてもらえる会社を選ぶのが良いでしょう。地元の工務店や中小規模の建築会社を検討してみましょう。

3000万円台の家

3500万円あれば、平均的なグレードと広さの家が建てられます。3500万円以上であれば、130㎡以上の広い家を建てたり、よりグレードの高い設備や建材など、選択肢の幅も広がります。こだわりの家づくりを実現できる価格帯と言えるでしょう。土地が整形地ではなくいびつな形であっても、土地の形状を有効活用した設計が可能になります。

また、注文住宅は木造か鉄骨造で建てられるのが一般的ですが、3000万円台であれば木造では約150㎡前後、鉄骨造だと約100㎡前後の家が建てられます。

4000万円台の家

比較的ハイグレードな住宅が建築可能です。家へのこだわりが強い人でも、様々なプランが実現可能な価格帯と言えます。中庭のある家のような外観に特徴のあるプランや、自然素材の使用、機能性の高い住宅など、予算を抑えることを気にせずプランニングできます。ハウスメーカーの工法やデザイン、住宅性能など、自分のこだわりが実現できる建築会社を選べると良いでしょう。

建築費以外にかかる費用に注意!

建物の基礎工事、外装工事、内装仕上げ、住宅機器設備工事など、建物の建築に必要な全ての工事費用が含まれた建築費用を本体価格と言います。家を建てるには、本体価格に加えて、土地の造成費、上下水道の敷設費、外構費などの付帯工事費がかかります。その他、不動産登記に必要な税金や事務手数料を含む諸費用がかかります。本体価格や付帯工事費、諸費用が何を含むのかは建築会社によって異なりますので、費用の内訳や詳細については、予め建築会社に確認しておきましょう。

建築費を比較して建築会社を選ぶ 

多くの建築会社を比較検討する時に、その建築会社の建築費を表す指標である「坪単価」を参考にするのも一つの方法です。坪単価は、建物の床面積1坪※(約3.3㎡)当たりの建築費を算出したもので、いくらくらいで家が建てられるかの目安になります。

たとえば、本体価格が2,000万円で延床面積が40坪だとすると、坪単価は50万円になります。延床面積は、全てのフロアの床面積の合計になります。

*坪とは

日本で古来から使われてきた広さを表す「尺貫法」の単位です。不動産や建築業界で日常的に用いられています。一辺が6尺(約1.82m)の正方形の面積(約3.3m2)を1坪と定めているため、1坪は約3.3m2(平米)です。1畳というのは畳1枚分の広さ、1坪はだいたい畳2枚分の広さになります。詳しくは、坪・平米・㎡・畳・帖? -日本の不動産で広さを表す時に使う単位についてをご参照ください。

ハウスメーカーや工務店は、工法やデザイン、住宅性能など、それぞれの得意分野や特徴があります。坪単価はおおまかな施工のグレード表す指標とも言えますので、建築会社の特徴を理解した上で、予算にあう建築会社を選ぶ際の参考程度にするとよいでしょう。

3. 英語対応可能な建築会社

理想の家を建てるには、予算の範囲内で希望をかなえてくれる建築会社を選ぶことが重要です。建築会社の担当者とは、設計プランや予算、設備や建材など様々な内容について相談しながら決めていくため、信頼できる会社に依頼したいものです。しかし、日本語でのコミュニケーションに慣れていない外国人にとって、家づくりのプロセスは非常に難しく不安に感じられる方が多いと思います。こちらでは、住宅の建築について、英語でご相談が可能な建築会社をご案内しています。

>> 英語対応可能な建築家、建築事務所

 

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