不動産の賃貸と購入 どちらが得なのか?

Poste date: 2023年10月27日

賃料を支払い続けて賃貸物件に住むのと、売買物件を購入するのとではどちらが良いのか?と悩む方が大勢いらっしゃると思います。得か損かはその方のライフプランや暮らしに対する考え方、社会情勢によっても違ってくるため明確な答えを出す事は非常に難しいのですが、皆さんの選択に少しでもお役にたてるように、賃貸と購入のメリットとデメリットについて、ご説明したいと思います。

1. 賃貸と購入の大きな違い

当然のことですが、賃貸物件に毎月賃料を支払い続けても物件が自分の物になる事はありません。しかし物件を購入した場合は、購入代金から建物価値減少分を除いた分が資産になります。

2. 賃貸と購入のメリットとデメリット



賃貸

【メリット】

  1. 転勤する事になった・隣の住民がうるさい・家族が増えて手狭になった等の理由で引越しする事になった時、比較的自由に引越できる。
  2. 自分の過失によらない設備の故障等の修理・修繕費は賃貸人が負担してくれる。
  3. 収入の増減に合わせて、住居費をコントロールする事が出来る。

【デメリット】

  1. 退職して所得が無くなった後も、一生賃料・更新料を支払い続けなければならない。
  2. 高齢になると、連帯保証人もしくは保証会社だけではなく、「身元引受人」が求められる事が多くなる。身元引受人:借主に何かあった場合、連絡したり相談したりする人。
  3. 内装や設備を、自分の好みに合わせて変更する事が出来ない。(出来る物件もあります。)


購入

【メリット】

  1. 退職までに住宅ローンを完済すれば、老後にかかる住居費を抑える事が出来る。
  2. 賃貸に比べて、間取りや設備等の選択肢の幅が広く、クオリティーも高い傾向がある。
  3. 内装や設備を、自分の好みに合わせて変更する事が出来る。
  4. 住宅ローン控除などの減税措置がある。

【デメリット】

  1. 建物の劣化に伴うメンテナンス費用がかかる。マンションの場合、管理費や修繕積立金が年々上がるケースがある。
  2. 住宅ローンの借り換えを除き、基本的に住居費を下げる事が難しい。
  3. 固定資産税・場所によっては都市計画税を支払わなくてはならない。

3. 賃貸と購入のコスト比較

どの様な契約条件の賃貸住宅を選ぶか?物件を購入する際にどの様な住宅ローンをいくら位借りるのか?そういった内容によって、支出する金額は大きく異なってきます。その為、賃貸と購入とで実際にどちらの支出が多くなるのかを試算する事は非常に難しいです。ネットなどには様々なパターンの試算が掲載されていますが、両者の間にほとんど差が無いものから、かなりの額の差があるものまで結果はまちまちです。
但し、支出において大きな差となるものとして、住宅ローンを利用して物件を購入した場合、万が一物件の購入者(保険加入者)が亡くなってしまった場合、団体信用生命保険の保険金で残された家族の支払いが必要なくなるという制度があります。この制度を利用した場合、支払い総額の差が大きくなる可能性があります。

4. まとめ

賃貸と購入とではどちらが得なのか?冒頭でも申し上げました通り、明確な回答を出すことはとても難しいです。どんな家に住みたいのか?将来にどんなプランを持っているのか?自分の支払い能力はどれぐらいなのか?どれぐらいのリスクを背負う準備があるのか?など、様々なことを検討したうえで、最適な方を選ぶしかないようです。
どちらを選択した場合でも、ご自分が住みたい!と思う物件に少しでもお得に住めるように、情報収集や専門家に相談する事をお勧め致します。

 

 

  • 土地を購入して一戸建てを建てる - 土地探し・土地の購入

    土地を購入して家を建てるには、購入したい土地を探すところから始まります。住みたいエリアや建てたい家のイメージ、およその予算が決まったら、どのような土地を探せばよいか、土地の条件について確認しましょう。ここでは、土地を探す上で押さえておきたいポイントについてご説明いたします。
  • 日本の住宅の天井高はどれぐらい?

    日本の住宅は天井が低く、暮らしにくいのではないかと心配されている方に、日本と欧米の天井高の比較、天井高が高い事のメリットとデメリットについてご説明致します。
  • 2025年4月から省エネ基準の適合が義務化 不動産の資産価値への影響は?

    2025年4月から日本で新築住宅の省エネ基準適合が義務化されます。2030年にはZEH基準を目指し、段階的に基準が引き上げられる予定です。省エネ住宅は補助金や税制優遇の対象となり、購入者は健康で快適な住まいを選択可能になります。背景や市場への影響も注目されています。
  • 土地を購入して一戸建てを建てる - 土地の購入費・家の建築費と住宅ローン

    土地を購入して、家を建てる場合、まずは土地の代金の支払いが必要になります。そして、建物の建築費は、契約から完成、引渡しまでの間に複数回に分けて支払うのが一般的です。通常、住宅ローンは完成済の建物を担保として融資するため、土地の代金や建物完成前の段階で発生する建築費の支払いには利用できません。ここでは、これらの費用の支払いにも対応できる融資とその特徴についてご案内いたします。
  • 土地を購入して一戸建てを建てる - 家づくりの条件整理

    土地を購入して注文住宅を建てるにあたって、まずはどこでどんな家を建てたいか、理想の住まいのイメージを検討することが大切です。住みたいエリア、周辺環境、家の大きさや希望する間取り、土地と建物にあてられる予算など、条件を整理するところから始めてみましょう。
  • 東京都心のプライムロケーション 3A+Rエリア - 麻布・赤坂・青山・六本木の魅力

    3A+Rエリアと称される麻布・青山・赤坂・六本木エリアは、超高級マンションが建ち並ぶ別格のブランドエリアで、近年外国人投資家からも注目されています。ここでは、3A+R地区それぞれの特徴や人気の理由についてご紹介いたします。
Exterior of フォルム南麻布
Sale Property tag

フォルム南麻布は1998年7月築、総戸数21戸、6階建、南麻布の静かな住宅街に位置する低層マンション、タイル張りの重厚感のある外観も存在感を増しています。 コンビニエンスストア、スーパー隣接、麻布十番商店街のショップやレストランも徒歩圏内です。 近隣に大使館やインターナショナルスクールが点在し、国際色豊かなで外国人も多く居住するエリアです。 六本木ヒルズや有栖川公園も徒歩圏内と、様々な面で住環境が整っています。本村小学校、高陵中学校学区域です。

8,999万円

Exterior of ドルミ恵比寿
Sale Property tag

5,080万円

Exterior of エクレール乃木坂
Sale Property tag

エクレール乃木坂は1982年2月竣工の6階建て、総戸数27戸のマンションです。 ベージュを基調とした落ち着いた雰囲気のモダンな外観となっております。 乃木神社も近く、自然が感じられる住環境です。 セキュリティに関しましては、オートロック・防犯カメラがあるので安心して生活が送れます。 東京メトロ千代田線の乃木坂駅から徒歩2分に位置しており、通勤や通学・電車でのおでかけに大変便利です。

39,800万円

Exterior of 朝日エンブレム白金台
Sale Property tag

白金台駅より徒歩4分、閑静な高台の住宅街に位置する1997年築、7階建てのマンションです。周辺は緑豊かなエリアで、自然教育園、都立庭園美術館などが徒歩圏内にあり、休日には散策を楽しむことができます。

6,999万円